REPORT 現地レポート

日本生命カップ2021(埼玉大会)第1戦:日本87-59ベルギー「チームに自信を与えたい」八村塁選手

2021年7月17日

 「日本生命カップ2021(埼玉大会)バスケットボール男子日本代表国際強化試合」は7月16日(金)より、サイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)にて開幕。初戦の相手は、沖縄大会で70-73と惜敗した男子ベルギー代表と再戦。12名全員が揃ったAKATSUKI FIVE 男子日本代表は87-59でベルギーを圧倒し、リベンジを果たしました。

 どのようなコンディションなのか、チームメイトとのケミストリーはうまくいくのか、期待が高いからこそ不安も否めない八村塁選手がFIBAワールドカップ以来2年ぶりに日本代表に戻ってきました。そんな心配を吹き飛ばすように、試合開始とともに会場を静かに沸かせるプレーでチームを引っ張ります。第1クォーターは3ポイントシュートと豪快なダンクを含む4本のシュート、2本のフリースローを100%で沈め、最初の7分間で11点を記録。チームとしても、30−11と大きくリードを広げました。

 「前回のベルギー戦とは違ったゲーム展開となり、フルメンバーで臨んだことがこの勝利につながりました」と試合の感想を述べたフリオ・ラマスヘッドコーチ。その言葉通り、八村選手と馬場雄大選手が加わった男子日本代表は大きな進化を見せ、87-59と28点差をつけて快勝しました。「ディフェンスが機能し、オフェンスでは速攻につなげることができました」とラマスヘッドコーチは勝因を挙げます。

 3本の3ポイントシュートを決め、コート内外でチームを鼓舞し続けた渡邊雄太選手は15点をマーク。「今日はシュートタッチも良かったですし、ドライブした選手たちがオープンになっている僕を見つけてくれました。チームメイトのおかげで良いシュートを打てました」とそのケミストリーも向上しています。馬場雄大選手はチームハイとなる7本のリバウンドを取り、日本の弱点を補う活躍を見せました。そこから速い展開を出し、ギャビン・エドワーズ選手が速攻を決めるシーンも多かったです。「我々は2人とも速い展開が得意だと感じているので、速攻の場面では良いケミストリーでプレーできました」とエドワーズ選手も馬場選手とのコンビプレーに手応えを感じています。

 このチームとしての初戦を終えた八村選手は、「年代の近い選手も多く、これまでも一緒にプレーしたなじみある選手も多いので問題なかったです」とすぐさまフィットし、チームハイの24点と結果を残しました。第1クォーターを11点に抑えたディフェンスを評価する一方、「出だしの部分でまだ甘いところがあったので、ディフェンスはチームとしてさらに修正していかなければいけないです」と八村選手はさらに高いレベルを求めています。NBAでの濃い2シーズンを過ごし、今シーズンはプレーオフも戦った豊富な経験を生かし、「チームに自信を与えたい」と力強く語り、頼もしいエースが戻ってきました。

 次戦はFIBAランキング7位の強豪であり、5人のNBA選手を擁するフランス(日本は42位)を迎え、7月18日(日)13:30より「SoftBankカップ2021バスケットボール男子日本代表国際強化試合」が行われます。これが本番前最後の強化試合となります。早々にチケットが完売した注目の一戦ですが、日本テレビ系にて生中継されます。今大会の見逃し配信も含めて、バスケットLIVEでは全試合生配信しておりますので、ぜひご覧ください。

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